公益社団法人 上方落語協会

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協会からのお知らせ

大阪天満宮に新名所「らくごの神様」の社が完成!~口下手で悩む方に救いの神~

このたび大阪天満宮北側にある星合池(通称・亀の池)に創建されたのが「高坐招魂社」。ここにはこれまで上方落語を支えて下さった先達の師匠方の御霊が祀られています。

 

2017年10月18日(水)、上方落語協会の落語家や天神橋筋商店街など多くの関係者が見守るなか「鎮座祭」が斎行されました。挨拶に立った桂文枝会長はこのように述べました。「亡くなった師匠方の御霊がここにあります。落語家が(繁昌亭の)出番前にお詣りして・・・咄も上手になるだろうし、お客さん方にも是非参って頂きたいと思います。生國魂神社には浄瑠璃神社というのがあって、近松門左衛門ら人形浄瑠璃(文楽)の成立に功のあった文楽の物故者を祭神として祀っていますが、落語界ではおそらく初めてのことじゃないですか。この社も今は金色に光り輝いておりますが、これがそのうち緑青を吹いて、いい感じになると思います。

 

   大阪天満宮「諸芸上達」のお守り

 

「話の神様」「技芸の神様」として、落語家のみならず、口下手で困っている人や大事なプレゼンや愛の告白を前にして悩んでいる方々にとってもご利益がありそうです。また、こちらは繁昌亭から徒歩1分なので、楽屋入りする前に立ち寄る落語家に逢えるかも。

御霊入れの儀式

 

  挨拶に立つ六代桂文枝。多くの報道陣も駆けつけました。

  報道陣を前に上方落語協会会長、副会長と宮司が並びました。
  (左から、桂きん枝、桂春之輔、六代桂文枝、笑福亭仁智、桂米團治、寺井種伯・大阪天満宮宮司)

  参列者を上方落語四天王の出囃子でお見送り。

文:桂 花団治