三題噺王決定戦、いよいよ決勝ラウンドへ
入門から20年までの上方落語家たちが腕を競う「三題噺王決定戦 決勝ラウンド」が、
1月31日、繁昌亭夜席にて開催される。(主催:公益社団法人上方落語協会、天満天神繁昌亭 共催:一般財団法人大阪コミュニティ協会 協力:大阪大学総合学術博物館)
これは『落語と絵本のアニュアーレ』(※1)と題したイベントの柱の一つ。
落語家たちが創作した三題噺を題材とするイラスト作品のコンテストがもう一つの柱で、この二つが連携しているのがイベントの特徴だ。入選したイラスト作品は、落語作品とともに書籍化されることになっている。上方落語協会の笑福亭仁智会長が、総合プロデューサーをつとめる。
4回目となる今回は、2024年9月に行われた1st ラウンドに13人の落語家がエントリー。
それぞれ違う三つのお題を織り込んで新作落語を披露し、審査の結果、6人が決勝ラウンドに駒を進めた。
ファイナリストたちの意気込み、心境はいかに?
桂紋四郎
予選から大爆笑の渦だった三題噺王決定戦、ついに決勝戦! 強敵ぞろいで緊張します。
でも全力で笑いを取りにいきます! 最後までご期待ください!
桂三実
私のお題は「カメラマン」「新聞社」「ドローン」です。当日は新聞社の方にたくさん来ていただいて、カメラマンさんに素敵な写真を撮っていただき、最後は演者みんなで繁昌亭の外でドローンを使って空から写真を撮りたいです!
露の新幸
私がいただいたお題は「貯金箱」「グラウンド」「チャンピオン」。どんな絵本(作画)になるのかワクワクしながら噺を作りました。当日は皆さんにもワクワクしながら観ていただきたいです。がんばります。応援よろしくお願いいたします。
桂笑金
いただいたお題で、タイムマシンや過去の歴史が出てくる噺をつくりました! この噺で「落語と絵本のアニュアーレ」の新たな歴史を築きたいと思います。よろしくお願いいたします!
桂雪鹿
「どんな噺にしようかな」1stラウンドの出番直前までパソコンをにらみ、悩んでいたのが昨日のことのように思い出される。
いざ決勝! ここまで来たらやったります!
桂源太
僕は初めての三題噺にチャレンジです。
「こいつ大丈夫か!?」という危なっかしいスリルが持ち味です。助けてください。
6人の1stラウンドの高座は動画でも公開され、その噺の場面をイメージした4枚1組のイラスト作品「はなし画」を募集。11月22日に締め切られ、入選作が決まった。(※2)
決勝ラウンドでは入選作の表彰式も行われる。
まったく関係のない三つのお題をもとに出演者がいかに噺を創作し、どうオチをつけるのか。
その噺がどんな新しい情景が生み出すのか。
三題噺チャンピオンの座をかけた熱き戦いに注目!
※1 アニュアーレはイタリア語で「年に一度」のこと
※2 入選作はこちらのサイトで見られます → https://annuale.net
文・んなあほな編集部