ホットニュース

上方落語界に象使いが誕生!!

寄席三味線のはやしや美紀師匠がタイで象使いの資格を取得しました。

象使いですよ象使い。象ですよ。鼻の長い耳の大きい、パオーンパオーンて鳴くあの象です。

なんでまた?

事の起こりは・・・

 

「マッサージの資格を取るためにタイへ行きました」

──あのタイ古式マッサージ?

「そう」

──マッサージとか好きなんですね

「してもらうのは」

──え? してあげるのは?

「したことないです」

──その人が本場のタイで資格を

「そうです」

──・・・象は?

「ついでに」

── ついでに! こんなもんついでに取れるもんですか

「タイ古式マッサージの資格を取るために3週間チェンマイへ行ってたんですけど、

どうしてもこれも取りたいと思って」

 

もともと行動的な美紀師匠、思い立ったが吉日とばかりマッサージの休みの日に象使いの資格を取りに行ったんだとか。

 

「1日で取れました」

──1日で? えっ、1日で?

「はい」

 

まずは象に対する指示の言葉の勉強から始まるんだそうです。

タイ語は?と聞いてみるとだいたいは英語でいけるそうで。

美紀師匠、英語もできるんや!と聞いてみると片言のジェスチャー交じりだとか。

まあだいたいそうですね。

そして象と仲良くなるために餌をあげる。

基本サトウキビなんですがマンゴーとかも。

 

── マンゴー? 売ってるんですか

「そのへんに落ちてます」

──ええっー!! そうなんや

「チュッチュ、チュッチュと言うとほっぺたを鼻で吸ってくれるんです」

──えっ! 鼻で?

「チュッチュッ、つまりキスですね」

──キス? はぁそうなんや(ついに相手は象になったか)

 

それにしたって相手は象。怖くはないですかと聞くとまったく怖くはないそうで。

もちろんよく仕込まれている象なんでしょうね。

 

「アジア象は小ぶりなんで、動物圏で見慣れているアフリカ象やインド象なんかより小さく思えました」

 

それでも背中の上に乗ると4メートルぐらいはあるそうで、乗馬のように鞍もないし手綱もないので、ただただ背中に乗って頭を持っているだけ。

これって結構怖いですよね。振り落とされたえらいこっちゃ。

乗るときは象がしゃがんでくれて前足に自分の足をのせて耳をつかんで「ウリャッ!」と乗るらしい。

 

 

山道をしばらく歩いて一緒に川へ入って川遊び。

乗って帰ってご苦労さん、これで資格をもらってバンバンザイ。

 

 

へー!!

世の中にはいろんな資格があるもんですなぁ。

ただ、なんのために象使いの資格を取ったのか???

 

「余興で呼んでもらえたら。象の上で三味線弾きます」

──余興で??? 象は?

「そちらで用意していただきます」

──できるかえっ!!

 

もし象の用意の出来る方いらっしゃましたら、ぜひお声がけを。

 

文・桂枝女太     写真提供 はやしや美紀

関連記事

  1. ホットニュース

    松鶴生誕百年祭に大阪文化祭賞!

    昨年九月に行われた「六代目松鶴生誕百年祭」がこの度、大阪文化祭賞を頂戴…

  2. ホットニュース

    第4回 上方落語若手噺家グランプリ2018

     若手噺家グランプリが盛り上がってます!今年も4回の予選会を経て9…

  3. ホットニュース

    慎悟兄さんを偲んで

    兄弟子の露の慎悟が2018年2月21日に亡くなりました。…

  4. ホットニュース

    花形落語家フェスティバル、開催

    芸歴20年前後の落語家が毎日、日替わりでトリを務める「花形落語家フェス…

  5. ホットニュース

    喜楽館にて「米朝ウィーク」開催される

    11月2日から8日の1週間、「米朝ウィーク」と銘うった特別興行…

おすすめ記事

最近の記事

  1. 上方落語界に象使いが誕生!!
  2. 将来の名人に聞く【月亭 方気】
  3. ざこば門下の三人同時襲名披露@繁昌亭
  4. 上方落語若手噺家グランプリ決勝 染吉がラストイヤーに栄冠!
  5. 花形落語家フェスティバル、開催

アーカイブ

  1. 落語名所

    『落語名所』企画特別編!
  2. ホットニュース

    ざこば門下の三人同時襲名披露@繁昌亭
  3. ホットニュース

    繁昌亭15周年をふりかえって
  4. ホットニュース

    繁昌亭15周年記念特別公演 開催決定!
  5. ホットニュース

    笑福亭生寿に栄冠
PAGE TOP