「翔ぶトリウィーク」第2弾は桂団治郎さん。
記者 「入門はいつでした・・・あ、15年前や」
団治郎「そうです、2009年4月4日に桂米団治に入門しました。東住吉高校の頃から・・・」
記者 「出た、芸能文化科」
団治郎「その頃から落語とかお笑いが好きで。芝居も好きで、落語家か役者になりたかったんです」
記者 「役者? なるほど背も高いし、どっちか言うたら男前やし、どっちか言うたらやで。
(落語の世界におったらイケメンでいけるかもやけど役者の世界ではどうかな。あ、これは記者の勝手な独り言です)」
団治郎「芸大の短期大学部におったんですけど、そのときに三林京子さんが講師に来られてたんです」
記者 「桂すずめさん」
団治郎「そうです。それで落語家か役者かって夢を語ってたらアポ取ったげるわ言うて、きっかけ作ってくれはったんです」
記者 「はぁ、縁やね。そして桂米団治さんの一番弟子。米団治さんは僕と同い年なんやけど、結構なんやかんやと面白い人やね」
団治郎「はぁ・・・(多くを語らず・・・ん?語れず?)」
記者 「ま、いいや。修行はどんな感じでした?」
団治郎「半分は米朝師匠のお宅へ行かせてもらってました」
記者 「そうなんや、米朝一門って最初はどんなネタを習うのん?」
団治郎「私は『発端』でした」
記者 「東の旅」
団治郎「はい、その後3年間で15本教えていただきました。全部三遍稽古でした」
記者 「師匠が3回やって見せて、やってみなさいっちゅうやつ」
団治郎「そうです」
記者 「なかなか厳しいな。でも最初はその方がええんやよね。きっちりできて。初舞台は?」
団治郎「その年の7月にトリイ寄席で『発端』をかけました」
記者 「そして15年たっていよいよ繁昌亭と喜楽館でのトリの昼席興行」
団治郎「他の出番も決めなあかんわけやないですか。番組作りって初めてなんでどうなるか」
記者 「どんなネタを?」
団治郎「なんとなくは決めてますけど、芝居噺もやりたいなと」
記者 「役者になりたかったぐらいやもんね」
団治郎「これは今後ですが『立ち切れ』や『鹿政談』なんかもやっていきたいと」
記者 「そういうネタ合ってると思う。NHKでレギュラーも持ってんねんね」
団治郎「はい、『とっておき!朝から笑タイム』という番組で、桂あおば君、笑福亭呂翔君、桂源太君と私の4人でやらせてもらってます」
記者 「凄いよな、宣伝しときましょうか。放送日は?」
団治郎「毎週土曜日の朝5時10分からです」
記者 「・・・なんか早いなぁって感じやけど、僕もこないだ出してもらったんやけど、結構リアルタイムで見てる人もいて、見たよって大勢の人から連絡もらった。これからもっとその時間帯見る人増えると思う(笑)では最後に意気込みをどうぞ」
団治郎「翔ぶトリウィークは今年が一発目なんで続くように頑張ります。すべて一発目にかかってますんで」
後日談
記者も団治郎さんの翔ぶトリウィークに出演させていただきました。
日替わりゲストのため一日だけでしたが、平日の昼席にもかかわらず
多くのお客様で、彼が15年間コツコツとやってきた証しだなぁと嬉しくなりました。
繁昌亭でのウィークは終わりましたが、年明けには喜楽館での一週間が待っています。
どうぞ今後ともご贔屓いただきますように。
文・桂枝女太