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噺家15周年 ~翔ぶトリウィーク~ インタビュー 和歌ぽん 編

12月23日からの「翔ぶトリウィーク」第4弾の主役は、桂和歌ぽん。
繁昌亭昼席で7日間トリをつとめる大一番を前に、見どころ、意気込みなどを聞きました。

──公演が迫ってきました。今の心境は?

和歌ぽん「ワクワク、楽しみにしています。公演が決まってから、自分につとまるか不安だった時期もありました。ほんまにトリをとっていいのか、と。特に、自分より周囲のほうが不安だったみたいで(笑)。でも、このチャンスを楽しい舞台にするんやと自分に言い聞かせて、プレッシャーをやわらげようとしてきました」

──総帥・桂文福師匠をはじめ一門が勢ぞろいするほか、縁の深い他門の皆さんが出演します。どんな7日間になるんでしょう。

和歌ぽん「とにかく、元気と笑いにあふれる1週間にしたいですね。文福一門のカラーですから。一座がワンチームとなってお客さんを楽しませ、主役の自分がトライを決めるつもりでがんばります」

──「翔ぶトリウィーク」では連日の「口上」もお客さんの注目の的。主役が舞台中央に座って平伏し、両脇に師匠方、先輩方がずらり並んで「和歌ぽんをよろしく」と挨拶します。本人は一言も発しない場合もありますが、どんな口上になってほしいですか。

和歌ぽん「口上は初めての経験で、どうなるかわかりませんが… たぶん、皆さん、私のことをいじりたおして爆笑をとってくれはると思います(笑)。ぜひ、そうあってほしいです」

──トリをつとめる7日間、どんな演目を考えていますか。

和歌ぽん「まず、師匠・文福に教わった噺を思いきりぶつけたいです。目玉として、入門から15年間の足跡をドキュメンタリーふうにたどる新作落語をかけるつもりです」

──「桂和歌ぽん物語」ですね。その15年間をふりかえって、今思うことは?

和歌ぽん「ほんまに、早かったです。入門前、たまたま、ふらりと入った繁昌亭朝席で文福師匠の落語を聴いたんです。母子家庭で育った自分にとって、父親代わりになってくれそうな雰囲気を師匠に感じ、弟子入りを願い出ました。入門したころは、おしぼりと雑巾の区別もつかないほどのアホでした(笑)。修業期間中、大好きな師匠を何べんも怒らせる自分に嫌気がさし、脱走を繰り返しました。けど、やっぱり師匠が好きで舞い戻り、師匠はそのたびに復帰を許してくれはりました。弟子入りしたのが文福師匠でなければ、間違いなく破門になっていましたね。師匠には感謝しかありません。普通なら3年で終わる弟子修業は5年半かかりましたけど、いろんな経験を高座に活かしていけたらええな、と思います」

──そのあたりも、今度の新作落語のネタに?

和歌ぽん「はい。新作落語やマクラでそんなエピソードもたっぷり聴いていただきます。お楽しみに!」

──最後に、お客さんへのメッセージをどうぞ。

「それでは… 今日も元気に、和~歌ぽんぽん! 桂和歌ぽんです! 年末、皆さんに元気と笑いをお届けします。皆さんの記憶に残るウィークにします!」

 

文・写真 んなあほな編集部

 

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