以前から献血などの福祉活動に熱心な桂福枝さんの提案で、繁昌亭ロビーにペットボトルのキャップなどの回収箱が設置されることになりました。
福枝さんは中学生の頃からペットボトルのキャップやプルタブなどを回収する活動を始め、落語家になってからも個人的に続けていたということですが、昨年、芸名を桂恩狸から桂福枝に変えたのを機に一層こうした活動に力を入れ、このたび繁昌亭ロビーに回収箱を設置するにいたりました。
集めているのはペットボトルのキャップや缶コーヒーや缶ビールなどのプルタブ、それに使用済みの郵便切手などです。
ペットボトルのキャップはポリオワクチンに、プルタブは車椅子に、使用済みの郵便切手は現金化され福祉活動に使われます。
ただ相当な数を集めなければならないとのこと。
ポリオワクチン1本送るためにはペットボトルのキャップ840個、
車椅子1台寄贈するためにはプルタブがなんと160万個いるそうです。
僅かでもお金で寄付したほうが早そうですが、資源再生の意味も含め、こうした地道な活動も大切なことだと取材をして感じました。
福枝さんは「プルタブを集めて車椅子を寄贈し、その車椅子で足の不自由な方が繁昌亭に落語を聞きにお越しなる日が実現するよう、これからもコツコツと続けていきます」
繁昌亭にご来場のおりには少しだけ回収箱のほうも見てやってください。
ロビー内の自動販売機の横に設置しています。
文・桂枝女太