11月22日午後5時から、上方落語協会会館で、本年度の繁昌亭大賞の発表があり、
大賞に桂かい枝君、奨励賞に桂雀太君が選ばれました。
この日は雀太君が5時15分には仕事のため会場をでなければならないということで、記者会見では当然の会長挨拶をすっ飛ばして、まずは雀太君の挨拶から始まりました。
桂雀太
「まったく取れるとは思っていませんでした。ていうか頭になかったです。
最近弟子を取りまして、自分の未熟さを感じていることもあり、師匠への感謝が益々深くなっています」
その後会長の挨拶があり、いよいよ大賞の桂かい枝君です。
桂かい枝
「受賞の電話を事務局からもらったんですが、トーンが低かったのでこれはクレームの電話やと思って、こら先に誤っといた方がと思い、『メクリをまだ返してなっかったんです。すぐに返しに行きます』『いやそうじゃないんです』『あ、それやったらチラシの挟み込みのお金の件、払わないかんと思いながらついついそのままになってしもて』『いやそんな話やないんです』『ああ、楽屋の水のペットボトルを持って帰った件』『なんぼほどあるんですか、別にクレームやないんです。繁昌亭大賞の受賞が決まったんでご連絡したんです』『さよか、それを早よ言うてぇな』
ここで仁智会長が、「質屋蔵やがな」の突っ込み。
「私らも上に頼っていたんではいけないと思います。私は英語落語をやってるもんで、そんな関係で学校によく呼んで頂くんですが、そこで若い人たちに落語って面白いもんやなと思ってもらって、今度は寄席に足を運んでもらえるようになればと思っています。
それには絶対に笑ってもらわなければならない、なにがあってもスベルことは許されないと思ってやってます。いわば若い人たちが後々寄席に足を運んでくれるかどうかのプレゼンの場やと思っています」
ひとつひとつの仕事、舞台が真剣なんですね。プロなんだから当たり前やと言われそうですが、これがなかなか・・・ね。
そういった姿勢が今回の受賞に繋がったのではないかと思います。
受賞記念の落語会が、2月20日(水)繁昌亭夜席として行われます。
今、旬の二人の至芸をぜひ聞きに来て頂きたいと思います。
桂枝女太