コロナ禍はどこまでも悪影響を及ぼす。
昨年(2020)12月25日、令和2年度第75回文化庁芸術祭賞が発表された。大衆芸能部門関西参加公演の中から、文部科学大臣賞大賞に林家染二、新人賞に笑福亭喬介、そして優秀賞に斯くいうわたくし月亭文都が選ばれた。誠に
ありがたいことで、ひとえに日頃からご声援いただいているお客様のおかげと感謝を申し上げたい。
年が変わり本年1月25日、本当ならリーガロイヤルホテル大阪で表彰式があり、そのあと受賞記念の懇親会が執り行われる予定であった。しかし、時節柄、大勢集まっての飲食は厳禁と懇親会は止むなく敬遠するとの知らせ。これ
ばかりは仕方がない。文部科学省のお偉方や同じく受賞した宝塚月組のタカラジェンヌ、はたまた市川猿之助丈も来られていれば、グラス片手にお近づきになり少なからずご挨拶できたのに。
ところが大阪に緊急事態宣言が敷かれ、肝心要の表彰式までもが中止になったと聞いて愕然とした。
「賞状とトロフィーはご自宅に郵送します」
「賞金は振り込みます」
「受賞の喜びの声はホームページに掲載するので200字以内で書いてください」
なんとも味気ない限りである。こんなところにもコロナが波及してくるとは。
◇文化庁芸術祭の受賞コメントはこちら
その後、送られてきた大きなダンボール箱には、トロフィーとして信楽焼の名人が焼いたという重厚な置きもの、賞状とそれを納める筒、立派なのし袋を開けると中には賞金の目録だけが入っていた。
うれしいには違いないが、やはり感動的なセレモニーがなかったのはさみしい。
ところが、このたび光栄なことに大賞を獲られた染二兄の企画で「受賞者の会」を開催する運びとなった。式典のなかった我々に、特別ゲストの八方師から表彰してもらえるという。なんとも心憎い演出ではないか。
3人それぞれが受賞対象となったネタを披露する。
8月29日(日)午後1時開演。池田市民文化会館大ホールに是非お越しくださいませ。詳細はこちらをクリック。
月亭 文都