第8回上方落語若手噺家グランプリ(GP)」(アーツサポート関西、寺田千代乃上方落語若手噺家支援基金・助成)の4回の予選が終了、8月23日の決勝戦の出場者が決まりました。
露の紫/桂二葉/桂三実/桂りょうば/桂そうば/笑福亭生寿/月亭太遊/月亭希遊/笑福亭智丸
以上9名が決勝進出ということになりましたが、さて今年は誰がGPに輝き、賞金20万円を獲得するか。
実はこの記事を書いている私、桂枝女太は「んなあほな」の編集委員長だけではなく「若手育成委員会」の委員長も兼任しているので(嫁はんからは、なんでそんな金にならんことばっかりやってんねんとぼやかれていますが)このGPの予選(今年は決勝も)審査員を務めております。
予選の審査員は私を含め若手育成委員会のメンバー(全員落語家)3名。
私以外は毎回変わります。私だけが4回の予選の全てで審査員を勤めています。
決勝の審査は落語家からは私ひとり。あとは在阪各局のディレクターさんやプロデューサーさん方が落語家とは一味違った視点から審査をしていただきます。
予選会では審査員全員の得点の合計(1人100点満点)で上位2名が予選通過。
そしてそれぞれの予選会で3位になった人4名の中からひとりが予選通過、計9名で決勝ということになるのですが、この3位4名の中からひとりだけ選ぶのが4回とも予選を見ている私の仕事。
これがつらい。全員知ってる子やもん(当たり前ですが)。
3位6名(今年は3位が同点で2名という予選会が2回あたったため)の中から選ばれたのが、笑福亭智丸くん。
彼は最終週に登場し、素晴らしい舞台を見せてくれたのですがなんとタイムオーバー!
予選での持ち時間は8分から10分。1秒でも長くても短くても各審査員の点数から5点減点、計15点減点となり上位に残れる可能性はまずない。
にもかかわらず3位に入ってきたのです。もし減点されていなければ同点1位でした。
当然それだけの高得点だったので、それまでの3回の予選で3位に入った人たち以上の評価だったわけで、見事決勝進出となりました。
私も1回目から関わっていたわけではないので、たしかなことは言えませんが、タイムオーバーの減点を受けて決勝に進出した例はなかったのではないかと思われます。
毎回そうですが、とくに今回の決勝戦はホントに白熱した舞台になります。
チケット発売日などの情報は繁昌亭HPでお知らせします。
ただ毎年決勝はすぐに売り切れてしまいます。でもでもでも、配信というのもありますので、こちらも繫昌亭HPでご確認ください。
また各予選会の詳細は繁昌亭HPの「新着情報・瓦版」でご覧になれます。
決勝が待ち遠しい。
桂 枝女太