天満天神繁昌亭がスタートして、早いもので11年。
長らく『寄席』のなかった上方の噺家にとって誠に画期的なことであり、多くの噺家がこれまでにない経験を積み、貴重な研鑽の場となっています。
でもまだまだ「繁昌亭に行ったことない」「繁昌亭ってどこ?」「生の落語、聴いたことない」という方々によく出会います。これは老若男女問わず。
落語ファンの皆様はもちろん、もっと多くの方に落語の面白さを知っていただきたい。落語家全員の想いです。
上方落語協会には様々な委員会があり、所属する噺家がしょっちゅう会議を開いています。割とちゃんとしているんですよ、上方落語協会。ちなみに会長選挙の投票率は70~80%あり、我が国の国政選挙より格段に高いです。かなりちゃんとしているんですよ、上方落語協会。
私が入っている『企画戦略委員会』で「平日の午前中に朝席(あさせき)やってみよか」という話しが持ち上がりました。土日には噺家主催の公演がありますが、平日はほとんど開催されておりません。
「平日の朝?大丈夫?」と心配するのが当たり前ですが、「やってみな分からへん!」と一致団結するのが上方噺家の特性です。時間をかけて準備をしました。
繁昌亭の昼席は約3時間の公演です(13時~16時過ぎ)。
「ちょっと長いなぁ」という声も聞きます。また午前中のほうが動きやすいという方々が、特にシニア層には多くおられます。
そこで、8月から毎週火曜日『火曜の朝席』をスタートさせました。
10時から11時30分まで。90分間で落語が5席。コンパクトなサイズです。
料金は前売り1,500円(当日1,800円)とリーズナブル。
これなら落語で楽しんだ後、繁昌亭の近くでゆっくりランチもできます。
【前説をする朝席チームリーダーの銀瓶】
朝から笑えばハッピーな一日になります。
皆様の幸せのために、ぜひ『火曜の朝席』に!
もちろん昼席も夜席も!
ご来場、心よりお待ち申し上げます。
『火曜の朝席』チームリーダー・笑福亭銀瓶