公益社団法人 上方落語協会

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会長のご挨拶 11月

 

 この度の台風・豪雨災害で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 そんな中飛び込んで来た、首里城全焼のニュース。こころ痛む映像に言葉がありません。一刻も早い復元に向け、国をあげて取り組んで頂きたいものです。

 先日、10日間程広島そして熊本など公演で回りました。広島は、未だに西日本豪雨の爪痕が残り、あちらこちら通行止めの道路がありました。熊本も震災から3年半、やっとシンボル熊本城が一部公開され、少し明るさを取り戻したところです。

「そうだ京都、行こう!」
JR東海のポスターではないですが、旅が好きで仕事先から思い立って、足を伸ばすことがよくあります。そして今回もそうですが、いつも移動で時間がある時はなるべく鈍行列車を利用します。
 今の季節、稲刈りの終わった田んぼ、たわわに実をつけた庭の柿の木、色づき始めた山の木々、心和む優しい秋の日本の風景に癒されます。相変わらずセイタカアワダチソウは、元気です。
 秋晴れののどかな田園風景を眺めていると、
 ♪静かあな~静かな 里の秋~、、、と懐かしい童謡が口をついて出て来ました。しかしそのあと、メロディはわかるのですが歌詞がわからず、ハミングのあと♪ああかあさんと~た~だふたり~ 栗の実煮てますいろ~りばぁた~

 最近は、便利な世の中ですぐにスマホで調べられます。「おせどに木の実の落ちる夜は」おせどてなに?色々調べると、おせどは裏木戸で歌詞は三番まであり、戦争で外地から帰還する父を待つ母と子の哀しい歌だったということを初めて知りました。

 爽やかな秋の訪れを実感しながら、平和でいられる有り難さを考えさせられました。

 ♪ふ~けゆく~秋の夜~旅の空の~
感傷旅行。
センチメンタルジャニー。
秋はなぜか旅で、物思いにふける。

 ♪秋の夕陽に照る山紅葉 濃いも薄いも数あるなかに~
♪うさぎ追いしかの山 小鮒釣りしかの川~
 しばしそんなことを考えていると大阪の雑踏も恋しくなります。
 住めば都。他府県の皆さんに珍しがられる大阪らしさ(テレビ番組のそれは大分オーバーですよ)が、何故かほっとするようになりました。適度に都会で、適度に人情があり、おもろい町。大阪。

 「そうだ繁昌亭、行こう!」
そんな思い立ちで、ちょっと足を伸ばしておもろい町大阪で、おもろい落語はいかがでしょうか。

 特に11月は、繁昌亭の他でも、あちこちで満を持した会が目白押しです。

 皆様のご来場、お待ちしております!

上方落語協会会長
笑福亭仁智