公益社団法人 上方落語協会

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会長のご挨拶 1月

 あけましておめでとうございます
 いつも上方落語にご声援いただきありがとうございます
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

    公益社団法人 上方落語協会
      協会員 スタッフ一同

 今年は昭和100年。
 団塊の世代が懐かしみ、Z世代が新鮮に感じる「昭和レトロブーム」と言われはや10年ほどになりました。
 昭和を37年生きた私の子供の頃の年末年始はといえば、12月伊勢大神楽の獅子舞でお札をいただき、クリスマスケーキを食べ、正月に着る一張羅の買い物、餅つき、そして大晦日紅白歌合戦を見て、枕元に新しい下着と服を揃え、お年玉を楽しみにして元旦を迎え、近くの神社に初詣といった具合でした。

 落語の世界が現実であった頃は、年末の「尻餅」、「掛取り」、「除夜の雪」、新年を迎え「厄払い」、「正月丁稚」、「初天神」などの落語で往時が生き生きと描かれています。
 皆さんの「昭和レトロ」はなんでしょうか。
 街頭テレビ、力道山、長嶋茂雄、日光写真、月光仮面、ダッコちゃん、林家三平、トニー谷、津軽海峡冬景色・・・
 昭和の正月といえば、凧上げ、羽根つき、お年玉。
 時代は、令和へ、凧揚げはドローン、羽根つきはeスポーツへ、お年玉はPayPayに様変わり。

 時代は変わりましたが、おかげさまで「お正月は寄席で初笑い」の文化は残っているようです。

 では、初笑いになりますか、凧揚げで小噺。
「お父ちゃんは、ちっちゃい時から凧揚げうまいんや。凧揚げさしたら誰にも負けへんねや。どやっ、よう揚がるやろ」
「ホンマや、お父ちゃん。うちの凧が一番や。なんであんなにあがんの?」
「ようあがんのん、当たり前や。見てみ、凧に『物価』と書いたある」

 ホンマもんの初笑いは、是非「天満天神繁昌亭」・「神戸新開地喜楽館」で。

 今年から繁昌亭昼席にお着物でお越しいただくと「大入り袋プレゼント」を通年実施しています。
 また複数ご来場プレゼント「KICOCA」シートも新しく充実。(詳しくは、繁昌亭HPの瓦版を)

 今年も出演者一同「天満天神繁昌亭」・「神戸新開地喜楽館」、地域寄席、独演会でヘビー級の笑いをお届けしようとお待ちしています。「じゃ(蛇)!」

 公益社団法人 上方落語協会    
   会長 笑福亭仁智