公益社団法人 上方落語協会

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会長のご挨拶 7月

 いつも上方落語を応援いただきありがとうございます。

 この度、4月末の会長候補選出選挙で再選され、6月末の理事会で承認ののち、4期目に入りました。
 「ワンチーム」を掲げ協会員の協力で、順調に船出はしましたが、いきなり地震・台風に大雨による楽屋の浸水。天井に吊った1200張の提灯の経年劣化と外壁塗装塗り替え事務所拡張など大規模修繕工事。無事満員御礼でリニューアルオープン。ほっとしたのも束の間、半年後のパンデミック。
 コロナ対応に追われた時期が3年余りもあり、「悲運の会長」と自嘲しております。

 ただ、立ち止まった3年半で、自粛中に噺家はしたたかに生き、落語の底力を感じております。
 特に中堅噺家の充実ぶりは目を見張るものがあり、繁昌亭夜席での自分の会はもちろんのこと、同年代の噺家と切磋琢磨の会を積極的に展開し、それぞれの芸域を広げ大看板への道を着実に進む噺家が複数存在します。
 加えて若手噺家の急成長。
 まさに「今 上方落語の上昇気流は始まったばかり」と感じております。

 コロナ禍で逆に時代が進み新たな次代コミュニティの重要なツールが求められる中、上方落語がそれに応えられるようにしっかりと舵取りをしたいと考えております。
 具体的には繁昌亭・喜楽館の集客、天満宮や商店街との地域連携、悲願の繁昌亭横丁の実現、実力を備えた中堅噺家の売り出し、若手噺家の活躍の場の開拓、上方落語会の全国周知展開などなど、就任時やりたかったことがまだまだ道なかばの状態です。
 
 繁昌亭20周年(2026)、協会設立70周年(2027)に向け、若手中堅噺家のアイデアを協会運営に活かす風通しの良い体制の確立を目指します。

 何卒、上方落語を愛する皆様の旧倍のご声援、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

 なお、繁昌亭の7月25日は、天神祭特別企画「天神祭はふらっと繁昌亭」昼夜2回、各1000円でたっぷり落語を楽しんでいただけます。
 喜楽館では、7月8日から14日まで1週間「開館6周年記念特別公演」で豪華メンバーが勢揃い。詳しくは、各HPで。
 
 エアコンフル回転でお待ちしております!!! 

 公益社団法人 上方落語協会    
   会長 笑福亭仁智