桂梅團治がお薦めします
筋金入りの撮り鉄(鉄道撮影をメインとして楽しむ鉄道ファン)としても知られる梅團治師匠が足繁く通うのが、繁昌亭の楽屋口から徒歩30秒足らずの「すべらんうどん」。
「楽屋へ入る前に(落語家の先人の御霊が祀ってある)髙坐招魂社にお参りをして、うどん食うて楽屋入りすんねん」。
【髙座招魂社】
取材に訪れた日はちょうど梅の花が満開。掲載用の写真を撮影していると「この角度から撮った方が映えると思うよ」と撮影担当の笑福亭恭瓶に指示。なるほど梅團治師の指示通りに撮ると写真の印象が全く変わってくる。さすが写真集を出すだけのことはある。
【梅ジュースを楽しむ梅團治師】
ここは季節によって桜や紅葉、藤など色んな風景が楽しめる。梅團治師匠はここで季節を体感しながら楽屋入りするのだろう。「東京の噺家さんが来たときもここへ案内しますねん。噺家にとっても『すべらんうどん』とはゲンがええやろ。Rくんにはあまりご利益なかったみたいやけど」(笑)。これからの季節は屋外のテーブルで花見うどんと洒落てみるのもいいだろう。
こんなお店です
「すべらんうどん」は麺の中央部に切れ込みがあり、フォークや箸がひっかりやすいようになっている。世界初の製法特許によるユニバーサルデザイン食品。万人に食べやすいようにと代表の岡道信氏が開発。麺に切れ込みを入れているため、お箸が苦手な人にも食べやすく、一般のうどんより10センチほど短めなので障がいのある方、ご年配の方、お子さんにも優しい。それに麺に切れ込みを入れたことで出汁がよく絡まっている。
「学問の神さま」として知られる大阪天満宮の境内にあるため、ゲン担ぎにと「すべらんうどん」を食べる受験生も多く訪れている。
店の前にある「髙坐招魂社」は「はなしの神様」を祀ってあるため、面接やプレゼンを控えた方にも是非お薦めだ。持ち帰り用の麺もあるのでお土産に買って帰られるといいだろう。ただし、夕方の4時閉店なので繁昌亭ついでの際は公演前に。
お店情報
うどん双樹
℡0120-533-539
繁昌亭楽屋口からすぐ
年中無休(臨時休業の場合あり、HPにてお知らせ)
公式サイト http://www.udon-soujyu.co.jp/
文・桂花団治
写真・笑福亭恭瓶