ホットニュース

月亭可朝師、死去

3月28日、可朝師が急性肺線維症のため、80歳で極楽寄席へと旅立ちました。
三代目林家染丸師に入門し染奴となり、後に桂米朝師に師事し小米朝を名乗り、
1968年に月亭可朝と改名。

ギター片手に「嘆きのボイン」が大ヒット。
着物にカンカン帽にメガネをかけて高座を勤めるという新しいスタイルを編み出し
一風変わった落語家としてのイメージが強いのですが、古典落語の力量は相当なもので、
晩年、東京などでも独演会を開催するなど精力的に活動しておられました。

今では落語家がテレビなどに出て、タレント活動をするのが当然という認識ですが、
笑福亭仁鶴、桂三枝(現・六代文枝)らと並び、可朝師はタレント落語家の走りといえるかと思います。

衰退していた上方落語界に異彩を放つ存在として現れ、
人気を博し新しい落語ファンを開拓した功労者、月亭可朝師匠、ご冥福をお祈りいたします。

 

文・桂枝女太

関連記事

  1. ホットニュース

    松鶴生誕百年祭に大阪文化祭賞!

    昨年九月に行われた「六代目松鶴生誕百年祭」がこの度、大阪文化祭賞を頂戴…

  2. ホットニュース

    若手噺家グランプリ、決選間近!

    次代の落語家のスターを誕生させるべくアート引越センターの寺田千…

  3. ホットニュース

    プレオープンイベント「もうすぐ再開・繁昌亭」

    新型コロナウイルス感染拡大防止の為に3月3日から休館しておりました…

  4. ホットニュース

    神戸新開地・喜楽館誕生

    7月11日、神戸新開地に新しい寄席「喜楽館」が誕生…

  5. ホットニュース

    おんなの館・繁昌亭

    2019年も残りあと僅か。12月といえば、皆さんはなにを思い浮かべ…

  6. ホットニュース

    花形落語家フェスティバル、開催

    芸歴20年前後の落語家が毎日、日替わりでトリを務める「花形落語家フェス…

おすすめ記事

最近の記事

  1. 翔ぶトリウィーク 直前インタビュー(1) 月亭天使
  2. はばたく! 2010年入門組!!
  3. 上方落語界に象使いが誕生!!
  4. 将来の名人に聞く【月亭 方気】
  5. ざこば門下の三人同時襲名披露@繁昌亭

アーカイブ

  1. ホットニュース

    ざこば門下の三人同時襲名披露@繁昌亭
  2. ホットニュース

    寄席囃子の恩人・林家とみ
  3. ホットニュース

    「翔ぶトリウィーク」 好スタート!  
  4. 落語名所

    「落語名所」池田編③
  5. 落語名所

    「落語名所」池田編②
PAGE TOP