五代目桂文枝一門。
個性のかたまりのような一門。
五代目桂文枝の教えは、とにかく幹が何かを忘れるな。それさえ忘れなければ枝葉はなんでも好きなことで伸ばしていけばいい。
とにかくそれを徹底して言われた。
その教えは孫弟子たちにもしっかりと伝えられている。
うちの師匠はあまり細かいことは言わなかった。舞台で作り上げていけ、そんな感じだった。
うちの一門は、群れない。
普通、この師匠に入門した者はこういう趣味があるんで、こういう芸風になる…ということが多いのだが、うちの一門はそれが…ない。
みんなバラバラ、見事にバラバラ。
芸に対する指向が…ホンマにバラバラ。
それだけにそれぞれが個性的になっていく。これはまあ当然のことのような。
古典落語が得意な者はその道に、新作志向の者はその道に、
渋め指向、派手目指向、それぞれに自分に合った道を進んでいます。
だから群れない、というより群れられない。
これもまた個性か。
今回のウィークでは唯一大喜利を入れていますが、これも三幸君はじめ若手の感覚での大喜利を目指しています。
また15日には繁昌亭生みの親である前上方落語協会会長の六代桂文枝師匠が口上に登場。もちろんトリでしっかりと高座も勤めてまいります。
それぞれの高座を一門各人がしっかりと勤めていきます。
どうぞ文枝ウィークにお運びくださいませ。
よろしくお願いします。
桂 枝女太